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第8回 蜂蜜エッセイ応募作品

マイハニーライフ

春日 倫

 

 子供の頃から蜂蜜は身近な存在だった。
 我が家ではトーストやホットケーキはもちろん、コーンフレークにかけたり、牛乳に溶かしたり。
 何にでもかけたり溶かしたりしていた。
 食器棚に置いてあった1キロ入りの大きな瓶を思い出す。

 30代になった今でも蜂蜜を普段からよく食べている。
 毎日、料理をするようになり煮物などにも使うようにもなったが、子供の頃から今までずっと食べているというわけではなく、10代の頃はほとんど食べなくなっていた。
 ちょうどその頃から、メープルシロップに夢中だった。
 蜂蜜に対してちょっと古くさいイメージを持っていたような気もする。
 冬になって固まってしまった蜂蜜をスプーンでガリガリしたり、湯煎で溶かすことにも「あぁ……めんどくさい……」と避けがちだった。
 ところが、20代になって私は久しぶりに蜂蜜と感動的な再会を果たした。
 “クアトロフォルマッジ”と出会ったのだ。
 ブルーチーズを含む数種類のチーズをのせたピザに「お好みでどうぞ!」と添えられた蜂蜜。
 チーズ+蜂蜜の美味しさを知らなかった私は半信半疑だったが、美味しさに感動。それ以来、大好物だ。
 あのクセのあるブルーチーズを、あの塩味をまろやかにまとめ上げるのは蜂蜜以外は考えられない。
 メープルシロップでは主張が強すぎる!
 いやいや、お砂糖では物足りないでしょう?
 もちろん、ダメ!というわけではないし、好みの部分が大きいけれど、私は蜂蜜がベストだと思う。

 それ以来、私の日常に蜂蜜が復活した。
 ちょっと甘いものが欲しい時に満足感を満たすと共に、「お砂糖よりも体に優しいのよ。」と罪悪感を減らしてくれさえもする。
 おかえりなさいませ。

 クラッカーにクリームチーズとナッツをのせ、黒胡椒をカリカリ。お塩をパラパラ。そして蜂蜜をとろーり。
 お酒と共につまみながら心に決める。
 もう、メープルシロップに浮気はしない。
 まさにマイハニーなのだ。

 

(完)

 

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